予実管理の効率化・高度化実践ブログ

経営企画にむけた業績管理業務向上のリアルなノウハウ

日本と米国のマーケティングニーズの違い

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前回の記事(そもそも、予実管理とは)で、

日本の予実管理は過去の傾向から予算を

作るのに対して、

米国は未来から逆算してシナリオを

作ると記載しました。

 

 

その両者の違いが、

予実管理の仕組み化ニーズに

差を生み、

その差が大きな影響を与える

内容に今日は言及します。

 

 

これから年末年始にかけて

来期にシステム投資を検討されている

方には上申の参考になる内容

かと思います。

 

 

●日本のニーズ

 

日本は過去のトレンドや

現場の上申予算を集めて

最終予算を計算する時間が

割合として多いため、

 

 

いかにデータ収集を

効率化するか

 

 

が一番のニーズですし、

実際WebのSEO分析しても

 

「予算管理 効率化」

 

などと担当者が検索している

傾向が定量的にも多い、

という結果に表れております。

 

 

●アメリカのニーズ

 

一方、アメリカは将来シナリオの

妥当性を検証する時間に

重きを置くため、

 

いかに

シミュレーションが

柔軟か

 

が一番のニーズです。

 

そして、その

メインターゲットはCFOです。

 

 

ここで、

大事なポイントは

 

(1)アメリカはCFOが将来数値をいかに

正確に把握するか、

そのための手段への“投資”、

 

がシステム上申のストーリーですが、

 

(2)日本は担当者の効率性を上げるため

 “ツール導入

 

という側面が強い、ことです。

 

 

その結果どうなるかというと、

(2)のストーリーで上申しても

 

「で?そのツール入れて

 何人の人件費が浮くの?」

 

と言われて、答えが出せず、

仕組み化は来年以降に持ち越し

 

という流れが本当に日本は多い!!

 

さらに、もっと良くないのは

そのSEO結果に自社のWebサイトを

最適化しようと

ベンダーのWebでの謳い文句も

 

効率化

ミスが減らせる

 

などが多く、

そのストーリーでは上申が通りづらい

ことをきちんとユーザに提示していない

ことも問題の一因かと思います。

 

つまり、

業務の効率化をしたければ、

効率化を推してはいけない、

ということです。

 

では、どうするかというと、

業務の質を上げること(=高度化)

をアピールするのが

やはり一番の正攻法です。

 

そのやり方や

フレームワークについては

また記事化、

あるいはレポートにします。

 

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■■編集後記 ハゲタカ

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先週の編集後記

「ヘッドハンター」

関連して。

 

ハゲタカを監修された方が

どこかのインタビューで、

 

「現実のM&Aはハゲタカの

 何倍も難しい」

 

という記事を見て、

 

『だったら、本当のビジネスを

ハゲタカの何倍も面白く

表現して欲しい』

 

と思ってしまいました。

 

本当はこんなに大変なんだよ、

なんて話は多くの人は興味無いし、

むしろ話の敷居を低くして

関心を持つ人を増やしている

人の方が断然カッコいいのではないか。

そっちの方が、ビジネスがより

活性化する発信内容ではないか。

 

なんてことを考える、

今日この頃です。

 

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発行人: 
300社の業績管理仕組み化経験を持つ
小林基樹
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