予実管理システム化ニーズ(2)…金融系
初回の記事(予実管理をシステム化したい
ニーズとは)で記載した、
システム化ニーズに関するシリーズ
第2弾です。
今回はニーズの列挙でなく、
問題点と、解決の方向性も
併せて記載したいと思います。
【相談】
どういった課題を持った企業が
システム化を検討するか
教えてもらえますか?
【回答】
参考となるケースに関連して、
問題点とシステム化による
解決の方向性を
記載します。
■金融業のあるケース
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(1)
予算や見通しの集計をマクロで
行っているため、
マクロを操作できる方に業務が
属人化している
(2)
組織編成時にマクロを変えるのが大変
(3)
単体・連結見通しを
1か月で作らなければならず、
常に時間がない状態となっている
(4)
予算集計に関する専門の部署がない
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■問題点と解決の方向性
(1)
予算や見通しの集計をマクロで
行っているため、
マクロを操作できる方に業務が
属人化している
問題点>
・業務が特定の人に依存しているため、
その方の作業が進まないと、
全体業務が止まるリスクがある
・その方が業務から離れた際、
代わりの方が対応できないリスクがある。
さらに、採用を行っても同スペックの方が
すぐに確保できない可能性もある
・第三者がその業務プロセスの妥当性を
検証、または評価できない可能性がある
解決の方向性>
プログラム操作がないなど、業務に高度な
スキルが要らない仕組みを作り、
業務の共有化を図る
(2)
組織編成時にマクロを変えるのが大変
問題点>解決の方向性>
1の具体的なケーススタディのため、
省略
(3)
単体・連結見通しを
1か月で作らなければならず、
常に時間がない状態となっている
問題点>
これまでの記載の業務に加え、
実績の科目や組織との紐づけ
(マッピング)、
連結科目への組み換えなどが発生し、
数値編集作業が増加している。
解決の方向性>
実績データとの自動連携
→実績科目と予算科目との突合
→会計データだけでなく、
人員管理システムや
SFAなど様々なシステムとの連携
→元帳の仕訳データの連携
(4)
予算集計に関する専門の部署がない
問題点>
想定外の事象が発生した場合、
定時内で終わらず、残業代が発生
解決の方向性>
人員リソースを増やす、というのは
現実的でないため、
予実管理業務の効率性を上げる、
あるいはシステム導入により、
本部依存業務(ex.レポート作成)
を一部現場部門に移管する
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■■編集後記
予算の精度を高める、とよくいうが、、
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「予算管理の精度を高めましょう!!」
という表現が、
よく予算管理システムサイトで
目立ちますが、
・どうやって精度を高めるの?
・その精度はどこまで高まったの?事例は?
・精度が高まると、会社にとって何が良いの?
(担当者が上司に怒られない、とかいう
レベルの話でなく)
という事がほとんど書いてない!!!
後日、予算管理の「精度」について
記事化します。
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閲覧いただきありがとうございます
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発行人:
300社の業績管理仕組み化経験を持つ
小林基樹
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