予算管理実務における3つの問題点
今日は予算管理における問題点を記載します。
●予算管理実務における3つの問題点
[1]
予算が使用されるまでに、
予算編成に活用された仮定自体が
無効になってしまうこと。
解説>
予算は当該年度の予測値をもとに
編成されるが、市場環境の変化が
速い状況下では予算年度に入った段階で
予測と現実との間に差異が生じ、
目標として予算が役に立たない。
もともと計画は、正確な予測に基づき
立案されるものであるから、
予測や将来の展望が変化すれば、
計画自体も変化する必要がある。
[2]
予算管理が垂直的な指令・制御型の構造、
中央集権的な意思決定、
強烈なコントロールそして価値創造
ではなくコストの削減に焦点を当てることを
強いてしまうこと。
解説>
予算担当部門が強大な力を握り、
組織が委縮して自由な発想を持ったり、
環境変化に対応する意志を
大きく阻害すること。
実際日本の製造業で、
事業部が全社戦略を実行計画として
予算に落とさず、
予算担当部門の方を向き予算目標を
いかに設定したら許可されるか、
という観点で予算編成を行っていた。
[3]
組織的および人的な問題
( [2]によって組織は変化適用的な組織とは
反対方向に組み上げられてしまう
という主張を取り入れている)
予算が報酬とリンクしていると従業員は
市場に対応する行動ではなく、
予算に対応する行動をとることを指す。
目標としての予算はできるだけ達成
しやすいものとするモチベーションが生じ、
目標が達成されれば、それ以上の業績の
積み増しは行いにくい。
これは、個人目標には適うが、
全社的な最適行動には反する。
この問題点は先日引用した
脱予算経営を参照してまとめられて
おりました。
尚、予算管理の定義は先日述べた通りです。
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閲覧いただきありがとうございます
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発行人:
300社の業績管理仕組み化経験を持つ
小林基樹
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