予実管理の効率化・高度化実践ブログ

経営企画にむけた業績管理業務向上のリアルなノウハウ

投資家と役員の期待値違いと弊害

 

 

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企業のIRを見ていると、
業績が好調な時は棒グラフでいかにも


「右肩上がりです!!」


という業績チャートが
並んでいる会社があります。

 

そのかわり1度でも
業績が落ち込む年があると
グラフがへこんでいて
見栄えが悪いため、
すぐにチャートを引っ込めて
後は有報(文章)見てね、と
IRの構成が変わっていたりします。

 


ここに会社のIRを担当している
役員の方と投資家の方の期待値に
ギャップがあるのではないか
と思っている点があります。

 

役員の方は会社のPRをするために、
市場や業界が伸びていますよと
アピールしたいがための
右肩チャートだと思います。

 


一方、最近の投資家の方は
業績上振れが続く、
という会社よりも
業績予測の精度が高い会社や、
業績を安定する


(リスクを想定した
 アクションをする)

ために取り組んでいることを
PRしている会社を好む方が
一定数増えてきていると
思っております。

 

↓↓twitterより↓↓

 

 

 

 


私自身もかつて
前年対比●●%UPだーと
毎年うたっている会社にいた
経験があるから分かりますが、
そういう会社ほど内部では
戦略や言うことが毎回変わり、
現場が会社のマネジメント層と
距離をおく、
短距離走を何回もさせられ疲弊する、
などの事象が起こります。

 

さらに一番悲劇なのは、
その間に挟まれている経営企画です。


現場がいう事を聞かなくなってしまい
業績のブレが激しくなり、
経企は数字合わせのために
常に社内を走り回って、
疲れてしまう、
という弊害が生まれます。

 

私が管理会計の仕事をしていて、
困っている会社からの相談が多かった
ことによる印象かもしれませんが、
そういう会社は
少なくなかった気がします。


右肩上がりのIRに
こだわっている会社ほど、
目の前の数字欲しさに
短距離施策を毎年優先してまい、
結果として単一セグメントしか
売上がない。


そういう経営企画ほど
常に中途採用募集している、
という会社が昔は何社かありました。


業績の精度を上げる良さが
もっと浸透し、
現場や経営企画の業務改善に
繋がれば良いな、
と思う今日この頃です。

 

バックナンバー>


広告宣伝費とKPI(BtoB) 補足編
https://bit.ly/2NJSLuK

 

予実管理、業績予測における

精度向上推進の背景

https://www.budgetcontrol.jp/entry/2019/01/03/182558

 


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閲覧いただきありがとうございます
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発行人: 
300社の業績管理仕組み化経験を持つ
小林基樹
https://bit.ly/2Ac6eWN

 

 

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