予実管理の効率化・高度化実践ブログ

経営企画にむけた業績管理業務向上のリアルなノウハウ

予算スラックの意外な使われ方

予算

 

 

予算スラックを意図的に業績の調整役に
しているケースがある事、知っていました?


まずは、予算スラックの定義から。

 

予算スラックとは?


予算スラックとは、予算策定時に入れ込んだ
コストの過大計上分や売上の過少計上を
指します。

 

ちなみに予算スラックという言葉が
なぜわざわざあるか、ということですが。

 

部門管理者は予算の達成度によって
評価されるため、
自分の業績を良く見せようと
スラックを予算に忍ばせる
事があるからです。

 


※参考:US.CPA

 

 

 

では本題の意外な使われ方ですが。


この予算スラックですが大企業では
交際費などのコストを毎年定額で
予算化しておき、
業績が悪い場合には交際費の使用を
一斉に禁止することで
利益を確保してるのだそうです。

 


本来の予算スラックとは予算の余剰
とするニュアンスが強いのですが、
全社的に統制を取る調整弁として
いるという点が意外だったので
記事にしました。

 


尚、この考え方には賛否あると
思っております。

 


利益が出れば、予算を全て消化していいのか?
というとそうではないと考える役員も
いるため、各部門が利益額を追及する
マネジメントを検討するケースもあります。


これについては別に記事にしますね。

 

バックナンバー>

 

予算管理実施による負の影響

www.budgetcontrol.jp

 

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■編集後記 ブログを書く理由を改めて
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記事数も50を超えて来たので改めて。


なぜブログを書こうかと思った理由ですが。
(最初の記事にも少し書いてますが)


管理会計の改善提案をしていて、
他社の提案を選んだ方が
業務の十分な仕組み化が
行えなかったばかりでなく。


プロジェクトが上手くいかなかったために
その方が会社で居づらくなり、
気づけば転職していて
連絡が取れなくなっていたり。


誰も使っていないシステムだけが残り、
ライセンス料を払い続けてるケースに
遭遇したんです。


それも1社や2社というレベル
じゃないんですよね。


業務改善の相談を受ける時って、
担当者が急に出社できない状況に
なっていたり、来年度の運用に
至急間に合わせたいといった
緊急度が高いときが多くて。


そういう場合、
お客さんはベンダー選定や
管理会計製品の比較検討に
十分な時間を割けないケースが多く。


まして、そういった比較検討を
会計コンサルに頼めるような体力が
あるのは数千億とかの大企業レベル
であって。
(最近では大企業でも難しいと思います)


ほとんどのケースでは、
お客さん自身がどんな基準で比較したら
良いか自信を持てない状態で決められて
しまうんです。

 

ではどうすれば良いかと考えた結果、

「こういう観点で見た方が良いですよ」


とシステム構築経験を基にしたノウハウを
発信することでそういうリスクを
回避してもらおうと思ったのが、
ブログで情報発信を行うきっかけです。

 

だから、特定のシステムの
プロモーションなど行うつもりは
ありませんし、
売っていたシステム名も書いて
おりません。

 

ブログとしてメディア力をあげるため
定期的な記事の更新が必要で、
システムやベンダーの選定観点だけでなく、
業務的なノウハウも載せておりますが。

 

そこは純粋に業務の向上に
何かお役に立てて頂ければ幸いです。

 

PS.


では、何を提供すれば価値が高いか
考えると、
これまで数々のRFI(情報提供依頼書)
やRFP(提案依頼書)に回答してきた
経験をもとに抽象度や分類を整理した
独自のフォームがあるので、
それを提供してしまえば早いのですが。

 

これを、どういう形で提供するのが
ベストなのか、というのが実は悩みです。


一般公開すると、
結局それの対応策作られてしまうだけに
なるような気もして。


ユーザ想定者の方しか入手できない
ような形がベストかなー、なんて
考えてたりしてます。


あとは、こういうところに注意
した方が良いですよ!というと
どうしてもネガティブな情報が
出てくるので暗い記事になって
しまうのが微妙だな、
と感じております。。

 

 

PS.2

 

ちなみに、私は全ての会社にシステム導入を
すすめているわけではありません。



RFPの共有は各社の業務改善、
業務向上に関連した情報となるため、
それを使って自社の業務を見直す
きっかけにもなるかと。

 

では、また!!


(次回:ベンダー評価のフレームワーク
    入手方法)


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本日も閲覧いただきありがとうございました
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発行人: 
300社の業績管理仕組み化経験を持つ
小林基樹
https://www.budgetcontrol.jp/

 

 

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