予実管理の効率化・高度化実践ブログ

経営企画にむけた業績管理業務向上のリアルなノウハウ

管理会計システムとBIを両方入れている企業はなぜそうしてる?

 

BIツール

 

管理会計を仕組み化しようとすると、
昔入れたBI(Business Intelligence)
ツールどうすんねん!と議論になります。


BIツールは「見える化」という
キーワードで普及し、
未だに億規模の費用をかけて
導入している企業もいて、
それに特化した会社もあるくらいです。


では本題。


管理会計システムとBIツールは
ポイントからいうと
「補完関係」となっており、
それぞれの強みを生かして
平行して運用してるケースが多いです。

 

管理会計システムではしづらい事


(1)膨大な実績データ管理

・大量販売データで数十、数百万レコード
  数となるとBIの方が処理が早い


・逆に管理会計システムに寄せると
  システムの動きが遅くなる


(2)外部のデータ参照


・データの参照先がネット上等のものの
 場合にはBIの方が得意
 (例:SNSマーケティング情報など)


(3)充実したダッシュボードの運用


・一度設定したグラフをその場で
 軸操作したいといった場合はBIが得意


・グラフの型の豊富さは圧倒的に
 BIの方が上
 (地図上で達成率や数値を表示、等)


・売上予測などの統計機能もBIが高性能



BIツールでは実現しづらい事


(1)予算値などの入力工数は減らない

・BIツールはあくまでアウトプットツール
 のため、予算編成などデータを集める
 負荷は減らない

 (※この辺が、日本の役員層、特に実務を
   していない方はピンとこないところ)


・BIはグラフの加工は得意だが、
 データ入れるまでが大変
 よって、時期比較(バージョン比較)も
 一苦労


(2)現場展開がしづらい
 
・BIの操作はSQLなどのデータベース感覚が
 ある人やITリテラシーの高いマーケッター
 など、一部の人にしか浸透しづらい

 →セルフBIという言葉は流行っているが、
  そう簡単ではない


・現場に普及しないから、経企や情シスなど
 一部の人が使う分析ツールで収まりがち



(3)権限設定を伴う運用がしづらい

・管理会計のデータ、たとえば人事部は
 人件費。情シスは設備費などの、
 部署ごとの閲覧設定の運用にBIは弱い。


・仮に設定できても、組織変更が頻繁に
 起こり、閲覧設定の変更が多く起こる
 管理会計の運用にはBIは耐えづらい



上記はあくまで傾向であり、
IT製品が進化すれば上記の内容も
変わるかと思いますが、ご参考まで。


ちなみに、管理会計システム側は
BIを強化しようと思ってますし。

BI側も入力機能を付けたり、
他製品との連携強化しているので
綺麗な垣根は無くなりつつありますね。

 

バックナンバー>


営業支援システムへ期待する内容で
誤解が多い本当の理由 

 
予実管理とBIの関係とは?
BIツールを導入しても効果が出ない
事例と理由を解説

 

(次回:業績予測の精度が上がると、
    営業目標は下がる)


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■編集後記 定年後は結局いくら要るの?
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老後2,000万問題というワードが
副業会では頻繁に飛び交っており。


特に金融ジャンルではこの言葉をキーワードに
業界が活発化しているようですが。


結局のところ、
1日あたり、年間あたりの消費金額に対して、
年金をもらえると想定した場合
いくら資金が要るかというのを計算
してみよう!





と思っても計算するのも面倒くさいので笑


年的には全然遠いのですが。

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(行くのがめんどくさいので、
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本日も閲覧いただきありがとうございました
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発行人: 
300社の業績管理仕組み化経験を持つ
小林基樹
https://www.budgetcontrol.jp/

 

 

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