予実管理の効率化・高度化実践ブログ

経営企画にむけた業績管理業務向上のリアルなノウハウ

売上予測の精度が上がると、ノルマは下がる

 

売上予測 業績予測

 

 

業績予測の精度が上がると、
現場が稼ぐべき目標売上を
下げることができます。


なぜなら、という結論からお伝えすると
売上予測が読めないからマネージャーは
「えいや」と数値を上乗せするからです。


この行為を人は“鉛筆を舐める”と呼びます。

 

実際に予算編成で作った業績予測の精度が
1%未満になった私のお客さんの会社では
精度が上がったことで目標金額が下がり、
現場の方が喜んでました。


なぜ下がったのか、という理由が
数値を盛っていたからだ、なんて
経企の方はいえないでしょうけど、、


逆に業績予測がブレると、
ブレる事を想定してノルマを
作ってしまうため、
そのノルマが現場が受け入れていないと
目標に対するコミットも減り、
本社部門との“壁”ができるというのは
あるあるな話です。

 

というわけで、
事業部の方にはこういう情報は
直接伝わることはありませんが。


業績予測の精度が悪いことで
起こる弊害というのは意外と
多いので経企の方は
そういう観点で課題を
一度整理してみることを
オススメします。


こういった、
プロジェクトをやる目的
で現場に伝えない成果
がテーマとなったレポートが
管理会計界にはよく
上がっておりますので
参考になるかと思います。


私の一例をあげますと。


業績の調子が良い時に、
社長が社員の皆さんの頑張りに
応えようとボーナス計算をしていて。

その原資となる利益計算を
していたのですが。


数値の精度が悪く、
決算を締めてフタをあけてみた
ところ、利益がもっとあることが
判明し、社長が

「もっと皆に還元できたのに!」

とお怒りになり。


管理会計の仕組化、精度の向上を
求められて呼ばれたことが
昔ありました。

 

バックナンバー>

管理会計システムとBIを両方入れている企業はなぜそうしてる?

 

上場企業の予実管理、業績予測における最近の精度向上推進の理由

 
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■編集後記 死ぬカスにあった印象的なセリフ
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「死ぬこと以外かすり傷」を読みました。


その中で、印象的だったのは落合陽一さんの
インタビュー内容でして。


「オープンな議論自体が大事。
たたき台、たたかれ台が正解でなくとも
良くて。問題を提起すること自体が重要」

と言っていたのに少し共感しました。


この予実管理ブログも、情報の元は
管理会計で困っている人の中で、
さらに問い合わせをしてきた私の昔の
お客さん達が情報ソースなので。


ある意味、情報は偏ってるんですよね。


それを元に、問題提起しているわけです。


極端な例をいうと、

予実管理が手間なら、予実管理自体
しなきゃいいじゃん!

という意見もあるし、実際にそうして
きちんと利益を稼ぎ、社員に還元してる
会社もあるんですよね。


ですので、ここに書かれていることも
「ほんとに?」と思う方もいて良い
ですし。

たたかれ台になって、
読者の方が前に進む素材になれば
いいかな、と。

ある意味オープンな気持ちになれた
フレーズでもありました。


(次回:予算管理を効率化する手段とは?)

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本日も閲覧いただきありがとうございました
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発行人: 
300社の業績管理仕組み化経験を持つ
小林基樹
https://www.budgetcontrol.jp/

 

 

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