予算編成と月次の予実管理が連携しない理由
予算編成の時期ですね。
今日は時期のトレンドに合わせたテーマで、
予算編成についてです。
予算編成でたてた予算の管理を、
年間を通してきちんと効率的にできてるよ!
という方にあまりお会いしたことが
ありません。
(まぁ、予算管理に困ってて問い合わせが
来てたからでしょうが、、)
なぜそうなるかというと、
予算編成と月次の予実管理では
損益の構造が違うからですね。
具体例をいくつか挙げてみます。
売上の予算編成の例1:飲食店>
売上=来店客数×平均単価
なので、今年の来店客数と平均単価
それぞれに目標係数をつけて、
その施策を具体化するイメージですね。
損益を作ろうとすると
これが業態別、直営/FCなどで
バリエーションがでる感じです。
売上予算編成の例2:ITサービス>
売上=無料会員×平均単価(ARPU)
×コンバージョンレート(CR)
ここでお伝えしたいことは、
来店客数も無料会員数も、
平均単価ですら、会計データには
元データは無いという事実です。
決算資料ではよく見るデータですが、
実際には様々なシステムにそれらが
分散化されており、毎月の予実では
経営企画室がデータをつないで
(ETL化して)みてるのが実態です。
さらに、
・予算編成はシステム化しづらい
・期中に組織は変わる
・事業部によって、パターンが分かれる
・エクセルのリンクを張りすぎると
処理が重くなる
などの理由から、
毎月の予実管理で実績と見通しを
追うことが難しくなるんですね。
経営企画だけでなく、
役員も期初に立てた目標の構造を
モニタリングしてきたいのが本音ですが、
業務負荷/システム負荷が高く
割合としてはやれていないケース
の方が多い気がしますね。
かといって予算編成のシステム化を試みても、
投資対効果に合わなかったりすることが
ほとんどなので闇が深い領域だと思います。
個人的には、予算編成のシステム化が
最難関のプロジェクトでした。
バックナンバー>
予実管理はなかなかドリルダウンできない
https://www.budgetcontrol.jp/entry/2019/11/26/175814
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■編集後記 なぜマーケを極めたいのか
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ひとつ前の記事でも書きましたが、
本格的にWebマーケに取り組んでいます。
マーケティングを極めたいと思う理由ですが、
昔の営業関連の本では、
アメリカの企業価値Top500のうち6割以上は
CEOが営業出身者だ!
なんて記載がありましたが。
最近お仕事する、普通の企業よりも高い
成長率の会社の社長さんが
マーケッター出身者が多いんですよね。
彼ら、というか、彼らの会社の特徴が、
「自社のリソース(資源)」
に頼らないマーケの手法を使ってる
ケースが多いのです。
(統計ではなく、個人的にお会いしてて
ケースとして多いだけです)
なので、そういった会社の方達と会話の
周波数を合わせたく、
自分としても本格的に、イチから、
マーケティングを実践中です。
むか~し、仲が良かったSEOコンサルと
一緒にサイト運営してたのですが、
事業立上げが忙しく、肝心なA/Bテストや
SEO対策の実務はお金を払って
一部丸投げしていたので
経験値がまるっと自分に残っていない点に
少し後悔してますね。
(次回:予算編成で経営企画が
一番嫌いなこと)
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本日も閲覧いただきありがとうございました
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発行人:
300社の業績管理仕組み化経験を持つ
小林基樹
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