経営企画が一番嫌いなこと
経営企画の方が、会社を辞めたいと思う瞬間
ってどんな時だと思いますか?
今日は「私が思ってること」ではなく、
実際にあった話です。
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3月決算の企業であれば、11~12月に
来期の予算を集めだします。
ここで、歴史ある会社ほど、
現場から出される来期の目標数字は
「現状維持」
の数字が提出されることが多いです。
現状維持とはたとえば今年100
売上をあげていたとすれば、
来年も100と提出することですね。
そこで経営企画が現状維持の理由を
現場にたずねると、
「景気の先行きが不透明だから」
と20年くらい前から使われいる
であろうフレーズが
現場からかえってきます。
次に、役員層に経営企画が
「現場が100やると言ってます」
と伝えると
「じゃあ、来期は120だな」
とたとえどんな数字を出しても、
+5~15%upの数字が上乗せされます。
これが一般的な企業の予算編成で
毎年行われていることだと思います。
この往復だけで、
エクセルシートが何百ファイル×
何往復もやりとりしたりします。
・現場は目標数値を下げに動く
・役員は目標数値を上げに動く
この2つの狭間に経営企画は
いるんですね。
では、経営企画が何に対して
ウンザリしているかというと、
現場の意向と役員の意向
それぞれを反映して苦労して
数字を作り上げたにも関わらず、
いざ一年経ってみると
現場が余裕しゃくしゃくで
目標を達成していたりしていて。
その毎度の一連の流れが
「茶番」(=オチが見えるやりとり)
と感じてしまうこと。
業務負荷のわりに
そこに経営企画としての
付加価値を見いだせないこと。
そこがどうしようもなく
嫌なんだそうです。
そして毎年の予算編成の時期に
休日返上で日曜出勤している中、
午後の昼下がりの喫煙スペースで、
「何のために自分は経企にいるんだろう」
って思ってしまうのだそうです。
そういう背景もあってか、
海外の業績管理ツールは
「ファイナンス部門を参謀に!」
というニュアンスでマーケティング
をしていたりして。
「なぜ管理会計を効率化するのか」
という根本が、業績管理をしている方が
予算の集計業務から解放され、
シナリオ分析や数字を組み立てるための
戦略策定にファイナンス部門の皆さんの
キャリアを寄せていきましょうよ!
というメッセージが多かったりしますね。
バックナンバー>
予算編成と月次の予実管理が連携しない理由
https://www.budgetcontrol.jp/entry/2019/12/02/235541
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■編集後記 役員が嫌いな経企のタイプ
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役員が嫌いな経営企画の人として
よく挙がるのは
「評論家」
タイプの方ですね。
前述の予算編成のやり取りの際、
現場と役員に挟まれる経企の方の
つらい立場もあるとは思いますが。
「世の中こうらしいぜ」
とまるで当事者ではない
評論コメントばかりしてしまう方が
たまにいたりするそうで。
極端な例ですが、
「評論する経企なんていらない」
と経営企画部を解体してしまった
会社もあったりします。
とはいえ現場経験をしたいと
思っててもリソースが少なく、
実際に現場に異動できない経企の方も
いるのでそのあたりが
難しいポイントだと思いますね。
(次回:企業はなぜポジティブな人を
求めるのか)
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本日も閲覧いただきありがとうございました
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発行人:
300社の業績管理仕組み化経験を持つ
小林基樹
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