リスクとは何か?経営企画にとっての業務リスクとは
“リスク”という言葉は一般的には、
将来起こる負の事象、
という意味で使っていると思います。
ただ、
証券投資論を勉強すると
違った意味として使われていて、
リスクとは“ばらつき”を意味します。
(偏差という概念あたりで出てきます)
たとえばAとBという2つのものを
買うとなった場合、
Aは値段の変動率(上下ともに)が激しく、
Bは値段が安定しているとすると、
Bを買う方が「リスクが少ない」
と表現します。
では経営企画でリスクが少ない
というのはどういう状態かというと、
業績予測の精度が高い(ズレが少ない)
ことだと思います。
売上が低い事業部がある場合には、
好調な事業部と調整をする必要がありますし、
逆に売上が予想よりも高い場合には、
そのサービスが今期内に計上できるよう
サービス提供のリソース(人員、在庫)
確保を支援したりと
どちらにしても忙しい状況に
陥る可能性があります。
経営企画の人にお会いすると、
時間感覚が無い
(=今が何月か分からない)
といつも発言される方がいるので、
最近の働き方改革にちなんで
どうすれば業務が安定するか、
というゴールを業績の精度を
あげることにして
注力してみてはいかがでしょうか。
そして理想をいえば、
業務が安定している時に
将来のための投資となる
業務に注力するのが望ましいです。
特にIT企業に多い話ですが、
業績の上振れに慢心して採用や
人材育成などの投資業務を後回しにして
ある時から事業部が疲弊して停滞してしまう、
というような状況に遭遇します。
今日お伝えしたかったことは、
業績が上振れでも、下振れでも、
両方とも経営企画にとっては
リスクと呼べるのではないか、
という事でした。
(次回:すごそうな人と、すごい人は違う)